心臓病の代表的な症状は、以下のものです。
1.動悸、2.息ぎれ、3.呼吸困難、4.むくみ(浮腫(ふしゅ))5.胸痛(狭心症)、6.不整脈、および7.心臓の衰弱 です。
動悸(どうき)
動悸というのは、胸のなかで心臓がドキドキと打つのを感じることをいいます。ふつう、わたしたちは自分の心臓の鼓動を意識することはありませんよね、しかしいきおいよく階段をかけ上ったり、マラソンをしたりと、激しい運動をしたあとや、興奮したときには、健康な人でも心臓がドキンドキンと脈打つのを感じます。病的な「動悸」とは、安静時や、ちょっとした運動ですぐにこのような鼓動を感じることをいいます。
動悸は、心臓が衰弱したときに生じます。また、「心臓神経症」といって、実際には心臓は丈夫なのですが、動悸や息切れ、胸痛、頻脈などの心臓病の症状が現れる病気でも、生じます。心臓神経症は、ストレスや不安が原因と考えられます。各種の心臓検査をおこなっても心臓に異常がみられないだけでなく、心臓のはたらきに影響を与える病気も認められないときに、心臓神経症と診断されます。
心臓神経症は、ストレスや不安が原因と考えられます。各種の心臓検査をおこなっても心臓に異常がみられないだけでなく、心臓のはたらきに影響を与える病気(たとえば、貧血、甲状腺機能亢進症、呼吸器疾患など)も認められません。
この疾患は、精神科の立場からは、「不安神経症」の一種とされます。
ほかの心臓病と同様、一連の検査がおこなわれます。
一般的な診察・検査として、1.病歴、現在の症状、などを聞く。2.聴診器の身体的な所見。3.血液、尿の検査所見。4.胸部X線検査。
心臓病の専門の検査として、1.心電図、2.運動負荷試験、3.ホルター心電図、4.心エコー図、5.心臓カテーテル検査、6.心音図、7.心臓核医学検査などです。
これらの検査をおこなってみて、器質的、機能的な心臓病の可能性が否定された場合、「心臓神経症」が疑われます。そして神経症の検査として、心理テスト、性格テストがおこなわれることになります。
治療は、心理的な治療が主体となります。精神安定薬などが用いられることもあります。
精神的なものだから、ということで、ではその患者さんの苦しみを軽視していいか、ということではまったくありません。器質的、機能的な疾患と同様、その苦しみを何とか取り除けるよう、医師は最善を尽くしますし、患者さんも医師を信頼して心を少しでも楽に、安定させる工夫をし、周りのご家族も協力することが大切です。
また、心臓病以外でも、バセドー氏病や貧血、脚気(かっけ)でも動悸が生じることがあります。
心臓が本当に悪く心臓に具体的な病気があるのか、それともほかに何か動悸が起こる疾患が身体のとこかにあるのか、あるいは神経性のものなのか、など、これらは区別が難しいものです。したがって専門の医師による検査、診断を受けることが大切です。